年に区切りは何度か訪れます。新たな「年」という意味では、1月1日に新年、4月1日に新年度、そして誕生日(私の場合は5月5日)。つまり「今年こそは…!」と新たな誓いを立てるチャンスが1年に3回やってきます。
今年の正月はこれといった抱負はなく、代わりに「いよいよ半世紀の区切りがやってくる…」というぼんやりとした感覚だけ。尺八でいろんな経験をさせてもらったなあという感慨と、今年から何か違った心持ちで、と言った気分でした。
しかしながら「尺八でできることをとにかくなんでも」とやって来て、気がついたら尺八を手にして30年。やがて忍び寄るであろう体力の衰えを考えると、クオリティを保てるのもあと10年と計算して活動しなければならない歳になっていました。そんな中ではありますが、残りの10年を後悔のない尺八人生の締めくくり一歩前?とするために、なんだかんだ色々と無意識に考えていたようです。といったタイミングに新年度がやって来ましたので、一筆。
すでに取り組んでいる新しいことその1。吹料(自分が使用する尺八のこと)をリニューアルしました☆
尺八を製作する職人さんを「製管師」と言いますが、昨年の秋頃にずっと気になっていた製管師さんを訪ね、楽器をお借りしたところ大変気に入りまして、一尺八寸管を前月納品して頂きました。そしてさらに決断し、他の長さの管もお願いしてしまいました!口の当て方からして最良のポイントを探す日々で、初心に帰った気分で楽しく取り組んでいます。
そして新しいことその2。新たな相棒となった尺八でもって、本曲(尺八本来の曲という意味で、尺八古来の独奏曲)を吹きこなせるように修練し、映像に収めて公開しようと思います♫
その映像は「どうだ、すごいだろう!」と見せる用ではなく、本曲に興味がある人たちに参考になるようなものにしたいと考えていまして、今の構想では全て一尺八寸で演奏しようかなと考えています。二尺四寸などの長管と言われる低音の味わい深さを表せる尺八の方が向いている曲も多くあるのですが、あえて、誰もがまず最初に手にする一尺八寸を使用することで、挑戦するハードルを低くできるかもしれないというのが狙いです。私にとっては、新たな尺八で本曲をスムーズに演奏できるように練習することが第一で、少しずつ進めて行きたいと思います。
他にも新しいことに挑戦したいと思っていますが、それはまたいずれ。
次の区切りの5月までに、どれくらい進めているか。あるいは方向転換しているか…!
あ、今年こそは健康診断に行かなければ。大学での検診以来の。
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- Hiromu motonaga, 元永拓